集中力

実は自信があった。ないでいられようか。周りの音も聞こえない、どっぷりと自分の世界に浸って、引き戻される時は肉体的な苦痛まで感じるほどにのめり込むたちの人間が!
ふと気付くと「え!もうこんな時間?」というのは、実は歳をとるにつれて増える。およそ日々はそんなにも毎日目新しいことの繰り返しではない。とすれば記憶は省略されるのだ。それは当たり前というか合理的というか。であれば時間の感じ方が、若い頃の方が長く感じるのは当然のこと。
そんな幼い子供の時代でも、楽しくて集中している時間はあっという間で、退屈な時間は蟻が這うようにのろかった。誰にでも経験のあることだろう。
…要するに、本日試験だったんだけどさ、結局解熱鎮痛剤使ったんだよ。別に眠くはならなかった。でも何というか集中の度合いがね。そういうのは自分でわかる。
健康管理も実力のうち。私は長男にそう言った。自らが発した言葉が自分に返ってくる。こういうのも、言霊か。