はぴば!

いつもきっと我慢している「お兄ちゃん」が、まさか自分の誕生日にまで我慢させられるとは思ってもいなかっただろう。
末弟が発熱して母は仕事を早退し、ゲロ吐いた弟の目の前でケーキ食べるかそれ酷い!と言われればそりゃまあねぇ、と妥協するしかあるまい。
ましてやトイレットペーパーの買い置き忘れた!と騒ぐ母のためにスーパーに走った少年の心は如何に?
「お母さんの分はこれ」
と自分で買ってきたカップアイスを私にくれる。妹の分も、弟たちの分も。
おっさんじみて来ようがガンヲタ予備軍だろうがそんなことはどうでもいい。気のいいお兄ちゃん、その優しさは昔から変わらない。偽善と言われようとも、その真っ直ぐな正義の味方精神。いや別にMS乗らなくていいから、その気持ちはそのままで。
いつまでも、母も父も君の味方だ。例え君が正義の味方でなくなっても、だ。
私はとりあえず「来週中間テストだろうッ!勉強しろ!」とは、言う。言わなきゃ。鬱陶しがられても、それは言うのが義務だろうからね。ガンバレ。
未来は君のものだよ。