騒音

つくづく歳取ったんだか、そのせいで狭量になったんだか、自分勝手になったんだか、だと思うよ。
…子どもの声がうるさい。慣れてた筈だったんだけどね。
「え?うるさい?なんで?子どもってこれが普通でしょ?あ、そうか。ご近所迷惑だよね。これはちょっと注意せねば…」
せいぜいこの程度だったんだけど。いやもう自分に余裕がありさえすればどんなものにも優しく出来るというのは家族に対しても、ましてや自分の身を引き換えにしてもいいとすら思った事のある愛するわが子に対してすら、そうだったんだな、と。
「やかましいわっ!黙っとれっ!」
私の声の方がよっぽどうるさい。